発表会を終えて

先月、毎年恒例の発表会を開催しました。

 

今年の出場は子供の生徒ばかりでしたが、出演経験を重ねていくうちに、個人個人で緊張感を高め、

目標を明確にしている様子が見受けられました。

 

発表会の曲は、選曲時点ではその個人の技量よりも上回っていて、それを数か月かけて仕上げていくことが多いですが、そのために、地道な作業がたくさんあります。

まずは、音程、リズムを正確に取ること、きれいなボーイング、曲想、伴奏をよく聞きながら総合的に曲を解釈すること等、かなり時間を費やさなければ形にならないことばかりです。

これには大変な根気が必要です。

それに加えて当教室では、歩き方やお辞儀の仕方などのステージマナーについても指導します。

 

将来、専門的な方向に進むことを考えていない生徒さんが、ここまでやるのは大変なことですが、

やり切った後の爽快感は、何の緊張感もなく、なんとなく発表会に参加した場合には、

到底味わえないものがあります。

みんな清々しい笑顔でした。

「楽しかった!」という声も多く聞かれました。

 

人前で演奏するというイベントに向けて、緊張感を持って練習すると、どの人もその後にぐっと成長します。

 

そしてその経験は、個人の自信に必ずやつながると思います。

出演者全員に価値のある経験を積んでもらう、という、当会の第一目的を考えると、

今回も成功したと言えると思いますが、さらにまた演奏や会そのものに対する新たな目標も見えてきました。

 

これからも、生徒さんたちと共に歩んでいきたいと思います。