今月一日に、毎年行っている合同発表会を今年も開催しました。
いつも、本番に向けた準備は丹念に行いますが、
今年は、出演する生徒さんたち皆さんにとって挑戦となるような、その時点では少し難易度の高いものを選曲しました。
これは、講師のわたしにとってもかなりドキドキするものでした。
専門を目指す人や、また専門教育を受けた人は、本番までどのように曲を仕上げていくのかを自分で計算して練習することができますが、そうでない場合は、講師がある程度ペースづくりをしなければなりません。
子供の生徒で、家で自分一人で練習しなければならない子や、フルタイムで働いている大人の生徒さんなどは、ペース配分をこちらで丹念に考えなければならず、妙に不安がらせることなく緊張感をもって練習に臨んでもらうには、かなり知恵を絞ることになりました。
毎年、本番前に伴奏の先生と合わせの練習を2回しますが、難しめの曲を選んでしまった分、
今年は、第1回目の合わせがまともに行えるのか、皆ぎりぎりまでわからないような仕上がり具合でした。
久しぶりに発表会に出演する人は、合わせの時間ですら極度に緊張してしまい、頭が真っ白になってしまうようなこともありました。
(これで、本番大丈夫なのかな?と、かなり心配になりました!)
が、その後、個々人の頑張りはもとより、そのご家族やご友人のサポートもあり、
本番はご本人たちにとっても、またわたしにとってもかなり満足のいく出来になりました。
特に大人から始めた生徒さんたちの演奏は、主催の先生からも、聞きごたえのあるもので、
大人の生徒の成功例だと、お褒めの言葉をいただくことができました。
やはりそこへ到達するまでのそれぞれの努力や集中力は、特筆に値するものがあったと思います。
本番を終えて、録画した動画を聞き返し、皆、この次への課題や目標を携えて、前に向かって進んでいく気持ちが新たになったようでした。
同じ曲を何か月も練習したので、停滞したように感じた生徒さんもいたようでしたが、集中して練習した分、出演者全員、実力が大幅に上がったのは明らかでした。
発表会の準備は、雑事を含め全然楽ではありませんが、終わってみると毎年清々しさがあり、特に今年はやり切った感が大きいです。
これをステップに、また来年、さらに良いものを目指します。