オーケストラ部の指導 その2

前回のブログからだいぶ時間が経ってしまいましたが、続きです。

 

困ってレッスンに来た生徒さんたち、たいていの希望が

「曲をすぐに弾けるようにしてほしい」

とか

「手っ取り早く教えてほしい」

ということなのですが、

あのまずですね、ロクに楽器を構えられていないんですよ。

首で楽器をよく支えられていないので、両腕、両手、両指がガッチガチ状態。

だから弾けない。

 

もっと早く指が回るように!

とか

もっと早く弓さばきができるように!

とか

もっと大きな音が出せるように!

とかの願いがあっても、無駄な力がバリバリに体に入っているので、無理なんです。

 

願いを叶えるためには、超基本の姿勢から始めて、音階練習をゆっくりやるしかないのですが、

それをまず第一にレッスンでやろうとすると

「いやそっちじゃなくて」

という反応を示される場合があります。

 

「曲のここのところだけ教えてくれればいいから」

となるのですが、その段取りではできません。

なぜかというと、コツを教えようにも身体ができていないからです。

つまり、弾いて見せたりしたところで、当の本人の身体が良く弾ける体勢になっていなければ、

マネして弾くこともできないわけです。

 

この時点で、こちらの説明を理解することができる人には、構え方から始まる基礎練習の仕方を教えます。

これがはっきり言って最短コースです。

もっと言うならば、部活でなくとも、これが最短コースです。

 

それでも、「さっさと曲の難所のレッスンをしてほしい」という人には、

まずその個所を弾いてもらいます。

 

次回に続きます!