オーケストラ部の指導 その1

久しぶりのブログ更新です!
今日は、今までに書いたことのないテーマですね。

ですが、これまでの指導でいつも、困ったな~と思ったテーマでもあります。

千葉県は、部活のオーケストラの全国大会で上位入賞を誇る、オーケストラ部の活動が盛んな県だと思います。
わたしは、これまでにも部活に入っている中高生の指導をしてきました。

ただし個人指導であって、部活そのものを指導したことはありません。


「軒並み」と言っていいと思いますが、この場合、それまでに個人レッスンを受けたことのない人が、

いきなり部活に入り、そこで演奏技術が追い付かずに困ってしまい、助けを求めに個人レッスンを受けに来ます。


レッスンの最初に、主に、

1. 部活の顧問以外に指導者がいるのか(ヴァイオリンをプロとして弾ける先生)?

2. 本番までどのくらいの期間があって、どの程度の曲を何曲仕上げなければいけないのか?

等、細かく聞き取りをしますが、

まずもって、部活とはいえ他人様に聞かせる演奏ができるようになる体制が整っていないことが多いです。

 

1の質問は愚問ですが(指導者がいれば、個人レッスンには来ない)、

回答を聞いてみると、だいだい「月に1回ほどトレーナーが来てくれる」とのことで、

いやしかし、完全初心者が指導者がコンスタントにいない状態で、どうやって本番まで持っていくんだ?

と、あっけにとられてしまいます。

金銭面で、そうしょっちゅうはトレーナーの先生を呼ぶことはできないということはわかりますが。

 

それで、その埋め合わせは

「経験者の子(個人レッスンを小さいときに受けたことがある子)か先輩(個人レッスンを受けたことはなく、部活のみという場合もあり)の指示に従う」ということで、

フィンガリングやボウイングはめちゃくちゃなことが多いです。

「めちゃくちゃ」というのは、フィンガリングに関しては、目先のことだけを考えて、非合理的で音程が正確に取りづらいもの(というか、そのフィンガリングじゃ無理でしょ!というもの)、そしてボウイングに関しては、フレーズを全く考えていない、というものです。

 

で、2の質問の回答は、(上記の状態では)まず無理!というプログラム構成と、練習期間、曲数の場合が多いです。

難易度に関しては、音大生でもそれなりに練習しなければ本番に臨めないようなもの、

練習期間や曲数に関しては、数か月間でとっかえひっかえの大量曲数です。

 

やってることが無理でしょ!!!

 

専門家、あるいは専門を目指している人のように弾けとは言いませんが、他人様に披露するからには・・・。

それで、本人も困って当教室に来られるわけですが、

さて、レッスンでは、

 

ということで次回に続きます。