腕のヴィブラートの練習をしている生徒さんが、自作の練習道具を披露してくれました。
クリアファイルをガムテープで巻いて止めたそうです。
手首がぐらつかないよう、かつ腕を締め付けないようにした道具だそうです。
道具のお蔭か、生徒さんの身体の動きが良くなっていました!
わたし自身の体験から言えることなのですが、
ヴィブラートの練習は、メトロノームを使って、ゆっくりした動きから地道に練習をしたほうが絶対にいいです!!
早く、曲の中で速いヴィブラートをかけられるようになりたい!
と身体を緊張させた状態で、痙攣のようなヴィブラートをかける癖をつけてしまうと、ヴィブラートのスピード変化をつけることができなくなってしまいます。
スピード変化はおろか、腕や手首、または指だけは動かしていても、実際にはヴィブラートとして音にあまり反映されていない、といった間違った動きをしている例もよく見かけます。
または、身体の中でしっかりするべき場所と動かす場所が区別されておらず、基音の音程がずれていってしまうという残念なヴィブラートも見聞きしたことがあります。
こうなってしまうと、悪い癖を取るために10年以上の歳月がかかってしまいます。
これは、わたしの実体験でもあります。
なので、焦らず、脱力を意識してゆっくりテンポから練習するのが、美しいヴィブラートをかけられるようになるための一番の近道です。
こういった道具を工夫してみたり、鏡で身体の動きをチェックしつつ地道に練習していれば、生徒さんもご自分で自信の持てるヴィブラートがかけられるようになると思います。