今日は、ヘンデルのソナタを練習している生徒さんが来ます。
実際の楽譜は、新しいバイオリン教本3巻を使っていますが、
わたしは、レッスンでは教本そのままのボーイングや指使いを使用していません。
学生時代に叩き込まれたことなのですが、原譜がある場合は、必ずその譜面を確認して、ボーイングや指使いを決めていきます。
また、過去に手に入れた江藤俊哉先生の校訂も参考にしています。
ボーイングや指使いは、ただ「やりやすいもの」を選択するわけではありません。
作曲家がどのような意図であるのかを原譜から読み取り、それに沿って考えます。
一つポイントを挙げて言いますと、
ヴァイオリンには4本の弦がありますが、これは本来、
G線 バス D線 テノール A線 アルト E線 ソプラノ
を意味します。
上記ボーイングと指使いを決定するにあたり、旋律が二声になっているところは、それをはっきりさせるために、声部によって弦の特性を考えて、声部ごとに同じ弦を使用したりします。
(他にもいろいろなポイントがあります!)
少し専門的になってしまいますが、趣味で習っている生徒さんでも、そのように曲を解説すると、とても興味を持ってくれます。
やはり知識があるのとないのでは、演奏の仕方が変わってきますので、当教室では、そのような点も掘り下げてレッスンしています。