今年に入ってからずっと続いているコロナ禍ですが、
当教室には、新規生徒さんも数名ご入会いただいています。
中には、緊急事態宣言下で、オンラインで体験レッスンから入った方もいらっしゃいます。
自分で言うのも変ですが、最初は意外だなと思いました。
ほとんどすべての人が、今まで経験したことのない禍中で、レッスンを新たに始めようというのは、
なかなかないのではないかと思っていました。
しかし、自分自身を振り返ってみると、
練習に没頭しているときは、ある意味心が自由で、気になる感染者数のことも忘れられるし、
また、どうにも鬱々とした気分になってしまうときは、あらゆるジャンルの音楽をむさぼるように聴いたりして、気持ちを落ち着かせるのに、音楽は必要不可欠なものでした。
受動的に音楽を聴いているだけでも、心の栄養にはなりますが、わたし個人で言いますと、
やはり自分で楽器を演奏しているときのほうが、思考が演奏の向上に集中して、
心を健康に保つのにより役立っています。
前から通っている大人の生徒さんも、ヴァイオリンがいい意味で気分転換になるということで、
これがなかったら、ただ生活するためだけになってしまう、という方もいます。
また海外在住の生徒さんで、外出できず人と会えない中で、スカイプレッスンがとても楽しみというお子さんもいます。
世界中で、コロナの明るくないニュースが続いていますが、レッスンが生徒さんたちのお役に立てて、
とても誇りに思っています。
今現在、このような中で新規の生徒さんをお迎えすることに、講師としての使命をまた新たな観点で考えています。