絵本の読み聞かせ

まだ幼いお子さんのレッスンをしていると、お子さんの集中力が切れるときがあります。

そうすると、レッスンに身が入りませんし、また付き添いの保護者の方も心配されたりします。

 

そんなとき、当教室では絵本の読み聞かせをします。

これは、気分転換の意味合いもありますが、単純にそのためだけではありません。

実は、文章の理解は音楽と密接な関わり合いがあります。

本一冊にストーリーがあるのと同様、曲一曲にストーリーがあります。また、細かく言うと、文章を音読したときの抑揚は、フレーズの抑揚に共通することです。

 

絵を見て、耳からストーリーを聞くことで、想像力も膨らみます。
曲をどのように演奏するか考えるにあたって、場面を想像することは必要なことであり、そのためには想像力がものを言います。

 

以上のことからも、絵本の読み聞かせは、音楽教育の中に取り入れるべき重要なことであると考えられます。

また、潤滑なレッスンの進行のためにも絵本の読み聞かせは功を奏します。

(写真の本は、教室にある本の一部です)

集中力を欠いたお子さんに、「あと10分だから頑張って!」と無理にやらせるよりも、
短時間でも読み聞かせをした後のほうが気持ちがすっと落ち着いて、レッスンの呑み込みがいいようです。


さらに保護者の方も一緒に絵本の話を聞き、お子さんが落ち着く様子を見ると安心されるので、
読み聞かせの後は、レッスン室の雰囲気がほっこりします。

 

総合的な観点から、絵本の読み聞かせは、レッスンに非常に有効だと思います。