ここのところ続けて、年輩の方々が新規生徒さんとしてご入会されています。
ここ数年で、大人からヴァイオリンを習い始めること自体は、珍しくなくなってきてはいますが、
50代以上の年齢から始めるというのは、まだあまり例がないかもしれません。
一般的に、そのぐらいの年齢になれば、どんな人でも体力面や体の柔軟性などは、ピークが過ぎています。
また、若い頃よりも、新しいことを覚えにくくなっているかもしれません。
なので、体験レッスンのお申し込みをいただくときには、
この方は、すごく勇気を出してご連絡くださったのだろうな、と想像します。
でもお会いしてみると、このように、いくつになってもチャレンジ精神に溢れている方は、
とても魅力的な方なのです!
まず、「新しいこと」に対して恐れを抱かないで、それをとても楽しんでらっしゃるんですね。
できる、できない、に主眼を置かず、今まで知らなかったことを知ることが楽しい!
という考え方をされるようにお見受けします。
きっと、今までいろいろなご経験をされて、どんなものでも、すぐに簡単に習得できるものではないということを
心得ていらっしゃるのでしょう。
すぐにあきらめたり、いらいらしたり落ち込んだりせず、アドヴァイスにもとても熱心に耳を傾けてくださいます。
そして、その方なりに着実に上達しているのです。
こういう方々にお会いすると、「楽器を習い始める年齢」というのは、それほど重要視する点ではないと感じます。
「やりたい」と思った時が、巡り合わせであり、タイミングなのだと思います。
人生の先輩を生徒さんとしてお迎えして、こちらの方が勉強になっています。