今月9日に、山岡耕筰先生がお亡くなりになりました。
わたしは、先生に高校一年生のころから4年間教えていただきました。
わたしの中の先生のイメージは、自分が10代だった時代のイメージのままで、
そうか、亡くなられたんだ、と未だに頭がぼうっとしています。
わたしの記憶が正しければ、先生がヴァイオリンを始められたのは13歳ぐらいのころで、
独学で毎日4時間ぐらい練習し、夜遅くなると、先生のお父様が「もう寝る時間だぞ」と
練習している納屋のドアを叩きに来られたとか。
奥様のみどり先生のお話では、芸大で教えていらっしゃった時も、毎日5時間は練習されて、
睡眠不足でいらしたとか。
いろいろなお話を聞かせていただき、今そのお話を改めて思い起こすと、本当にものすごく努力を
された先生でいらしたんだな、と思います。
ヴァイオリンの奏法も教えていただきましたが、その並大抵ではない努力をされた姿勢を間近に
感じられたことが、先生からの一番の教えであったと思います。
ご冥福を心よりお祈りいたします。